千利休にハマりました。
どうしよう。カッコいい。好き。
「千利休ってなんかお茶飲んでる枯れたおじいちゃんでしょ」
と思ってませんか?
そういう人は、とんでもないギャップにやられる覚悟をしてください。
この男はやばいぞ・・・
その1:でかい
利休ってなんとなく小柄なイメージありません?
でも実はかな~~り大柄なんです。なんと身長180cm!
現代でも大きいほうなのに、戦国時代の男性の平均身長は155cmくらいですよ?やべえ大男やん。
その2:わりと精力旺盛
人生で奥さんは二人。後妻さんは元愛人。
子供は所説ありますが少なくとも7人。
ぜんぜん枯れてな~~い!好き~!
小説『利休にたずねよ』では利休の恋がメインテーマでした。
最初はなぜ?と思ったけど、今はすごい納得。
その3:死因が切腹
利休は秀吉の命により切腹します。
いや切腹ってありがちやん、と思いました?
たしかに利休は戦国~安土桃山時代の人。切腹や自刃はよくあったでしょう。
ただ、それはあくまで「武将」の話。
利休は武人じゃないからね。あくまで茶人。文化人。
そんな人が切腹を命じられるってかなり異様なことだと思うんですよ。
(ウラは取ってないけど)
これって利休がものすごく権力を持っていたってことじゃないのかな~。
このへんもっと知りたいな。
その4:辞世の句がとんでもない
その切腹前に詠んだ、利休の辞世の句がこちら。
人生七十(じんせいしちじゅう)
力囲希咄(りきいきとつ)
吾這寶剣(わがこのほうけん)
祖佛共殺(そぶつともにころす)
堤る我得具足の一太刀(ひっさぐる わがえぐそくのひとたち)
今此時ぞ天に抛(いまこのときぞ てんになげうつ)
意訳すると、
人生70年
どおりゃあ!えいっ!
この宝剣で先祖も仏も殺したる
太刀と具足(と自分の命)を
今こそ天になげうってやるわい!
という感じでしょうか。
う~~んパワフル~~~~~~!!!!!
これですよこれ。
もうこの句大好き。衝撃。
「どおりゃあ!」って。
侘びさびどこ行ってん。
ギャップえげつないのよ。
そもそも辞世の句って、もっと人生の儚さとかを詠むイメージありません?
たとえば秀吉の「露と落ち露と消えにしわが身かな 浪速(なにわ)のことも夢のまた夢」みたいに。
粗野なイメージのある秀吉でさえこうなんですよ。
利休、どんだけ。
ただ秀吉の不興を買って切腹を命じられたという経緯があるので、やっぱり無念の思いや怒りがあったんだろうな。
スン…と悟るのではく、熱いエネルギーが溢れまくる辞世の句。圧倒されます。
侘びさびの奥に秘めた熱き魂
静寂で質素な「侘びさび」の世界を極めた利休。
でもその一見おとなしい顔から覗く、底知れない情熱。パワー。
もう虜。
こんな魅力的な利休の沼にずぶずぶハマっていってます。