プレモル子ちゃんのCMがなんかぞわぞわする

プレモル子ちゃんのCMが苦手だ。

20年後のまるちゃんとたまちゃんがニューヨークで再会するという内容のやつ。

見るたびに肌がムズムズぞわわ~としてしまうので、その理由を考えてみた。

「どう?おしゃれでしょ?」と押し出してくるわりに突き抜けない

まず舞台をニューヨークにしておしゃれさを出している感じが、テンプレ過ぎてちょっと萎えてしまう。
ニューヨーク自体がイヤとかじゃなく、なんか一昔前の日本人が思う「おしゃれ」の上澄みをすくっただけという感じがしちゃって。

で、そのニューヨークの街を闊歩するまるちゃん、もとい広瀬すずさん。
真っ赤なジャケットとリップに、モードな雰囲気のツヤツヤぱっつんヘア。

うん、おしゃれだよ。おしゃれなんだけど・・・
 
「まるちゃん」ではないな。
 

まるちゃんて昭和の庶民代表みたいなところがあるでしょ?

ぴかぴかのビルというよりも、畳と縁側。
匂いで言うとお味噌汁の匂い。
そういう素朴でレトロな感じ。

まあでも、20年後なんだから現代的になるのは当たり前か。
都会的なテイストに振り切ったまるちゃんもアリかもしれないな~と、一瞬思いかけた。
 
 
でもね、たまちゃんはお味噌汁の匂いがするんですよ・・・
 
 
おさげにカーディガン、チェックのスカートに丸メガネ。
あえて野暮ったさを入れたスタイル。
あーこうきちゃったか・・・
 
 
単品で見るとめっちゃ可愛い。可愛いよ。伊藤沙莉さんも好き。

けど、都会的に突き抜けるのがプレモル子ちゃんの世界観なのかなと思ったのに、たまちゃんはこういう雰囲気にするんだ~と肩透かしをくらった。
この素朴さ、たまちゃんぽいでしょ?原作っぽいでしょ?という「媚び」を感じてしまうんよなあ。
 
 
あと原作のタイムカプセルのエピソードも大好きなんだけど、なんか浅い印象になってしまったのも残念。

個人的に広瀬すずさんの演技が苦手

もともと、広瀬すずさんの演技があまり好みじゃない。
「なつぞら」と、他いくつかのドラマをつまみ食いしたくらいだけど、セリフ回しがどうも上滑りしているように感じてしまって、ストーリーに入り込めないことが多い。

けどビジュアルは強いっ。
昔ソフトバンクのCMは衝撃で、誰この可愛い子!?ってすぐ調べたし。

だから演技よりも、ファッション誌でモデルをやっているときのほうが好きだな。
それこそモードな洋服もばっちり着こなしていてカッコいい。
 
 
そう。つまりこのCMは、「まるちゃん」よりも「広瀬すず」の風味が強いのだ。
 
 
だから、「あたしゃ嬉しいよ」って呟くのも、とってつけた感がものすごい。
 
そして、こ〜んなにオシャレなのに、わざわざ「あたしゃ」って言っちゃう感じ?本家まるちゃんとのギャップ、いいでしょ?という制作側のドヤ顔を勝手にビンビン感じ取って、「ああいやだ」と一人で肩をすぼめてぞわぞわしているというわけ。
 
 
配役が逆じゃないかという声も聞くけれど・・・う~~んどうだろう。

いっそのことオダギリジョーの花輪クンを主役にしてほしかったな。
「プレミアム」なんだからリッチキャラをメインに据えるのも説得力があるし、何よりオダギリジョーかっこいいし。

他の実写CMとの違い

まあ、アニメの実写自体があんまり好きじゃないというのもある。

今回知ったけど、ダイハツもまるちゃんの実写CMやってたんだね。見てみたら、特に好きでもイヤでもなかった。
素朴さ6・オシャレさ4くらいのバランスで、ナレーションもあいまって「こういう実写、ありそうだな」って感じがした。
 

そういえば、昔車のCMであったジャン・レノのドラえもんはめちゃくちゃ好きだったなあ。無茶かもしれないけど、プレモル子ちゃんもあれくらい突き抜けてほしかった。
 

まあ私はお酒は好きだけどビールはそんなに飲まないので、ターゲット層じゃない人間がぐだぐだクダを巻くだけの感想でした。後半へ続・・・かない。