工具屋で自分が装備したい武器を選ぶゲーム

工具屋にまったくもって興味がない。ネジとかトンカチとか、何に使うかよく分からない。

夫に付き合って時々行くのだけど、毎回退屈だ。でも夫はすごく楽しそうにしてるので、ちょっとは一緒に楽しみたい。
イベントの終わったダンジョンを徘徊するような動きにもいい加減飽きたし、自分なりに楽しめる方法を考えてみた。工具に興味がない人はぜひ参考にしてほしい。

まず一つ目。自分にとって無駄なものNo.1を探すゲーム。
要は、何に使うのか最もイメージできない商品を見つけるのだ。

たとえば、袋にたくさん入った小さくて薄くて丸い金具。これはちょっとおはじきみたいに遊べそうだ。
それから白くてモフモフした謎のローラー状のもの。仕事中ヒザにのせて触ったら癒されるかもしれない。
プラスチックの下駄みたいなものは、忍者が水面を歩くやつみたいでなんかカッコいい。

・・・困った。正しいかどうかはさておき、どれも使っている自分をイメージできてしまう。

役に立たないものを探そうとしたとたん、どれも意味があるものに見えてくるから不思議だ。いやちゃんと目的をもって作られているんだから当たり前なのだけれど。

そんなことをダラダラ考えていると、手の平サイズのドリルのようなものが目についた。円錐形で先がキュピっと尖り、金属がツヤツヤしている。これはあれだ。戦国BASARAで本多忠勝が使っていたやつだ。
 
 
そうだ、もしこの店内で武器を選ぶとしたら、どれが良いだろうか?
 
 
まず目についたのはでっかいハンマー。うん、文句なしに強い。ただしパワー系キャラのイメージが強いのがネックだ。
私はスピード系キャラが好みなので、それに合うものを探してみる。

良さそうだったのは、なんか円盤上の砥石みたいなやつ。平成の縦長シングルCDくらいのサイズだ。これをビュンビュン投げるとカッコいいんじゃなかろうか。素早さが高く、手数で勝負するタイプのキャラだ。あと絶対「ぬすむ」コマンドを使える。

そしてふと、オーロラ状に光っている金属を見つけた。テントを張るときに地面に打ち込む杭のような形だ。
片方の先が輪っかになっているので、そこに人差し指を通してぎゅっと握り込んでみる。ほどよい重さ。滑らかな感触。妙にしっくりと手になじむ。これだ。自分の武器を見つけてしまった。これを両手に持ったら超カッコイイやん。今朝サブスクで見た、るろ剣の小太刀二刀流が頭に浮かぶ。さぞかし名のある刀鍛冶・・・じゃない、職人さんが作ったのだろう。値段を見た。170円。安。私の愛刀は機械で量産できるタイプのようだ。